【みちくさウルトラマラソン】1kmも走ることができなかった私がウルトラマラソン(78km)を完走した話

マラソン

みなさんは、「ウルトラマラソン」というレースをご存知でしょうか。

ただでさえ、フルマラソンは長くてつらいイメージなのに、ウルトラマラソンと聞くと、一体どんな苦しいマラソンなんだ?!って思いますよね。

この記事では、1kmも走ることができなかった私が、第7回南伊豆町みちくさウルトラマラソン(78km)を完走した話を、大会レポートをまじえつつご紹介します。

  • ウルトラマラソンに興味がある方
  • ウルトラマラソン初心者の方
  • 南伊豆町みちくさウルトラマラソンの大会雰囲気が知りたい方

は参考にしてみてください。

ウルトラマラソンとは

ウルトラマラソンとは、フルマラソン(42.195km)よりも距離の長いマラソン大会です。

一般的には100kmの大会が多いですが、60kmや200km(!!!)など、大会によっても距離はさまざまです。

ウルトラマラソンを走ろうと思ったきっかけ

「ウルトラマラソン」というレースを初めて知ったときは、ランニングなんて一切していないときでしたし、自分には無縁だと思っていました。

カラダを動かすことは好きなほうなので、登山やジムには通っていましたが、昔から走ることが苦手で、自らランニングを趣味とすることはありませんでした。

しかし、何を思ったのか「人生1度くらいマラソン完走してみたいなー」と、なんとなく思ったことをきっかけに、大嫌いだったランニング(マラソン)に“あえて”挑戦してみたのです。

まずは10kmのクォーターマラソン完走を目標とするところから始まり、徐々に距離を伸ばしてハーフマラソン、フルマラソンを数年かけて完走できるようになりました。

最初で最後だと思っていたフルマラソンも、気づいたらハマってしまい、フルマラソンの次の目標は、、、ウルトラマラソンだ!!と、自分でも引くような目標を設定してしまったのです。

南伊豆町みちくさウルトラマラソン

南伊豆町みちくさウルトラマラソンは、静岡県南伊豆町で開催される大会で、種目は

・66km ・78km・100kmの3種目です。(2020年の場合)

制限時間は、78km、100km ともに14時間15分です。

100kmと迷ったのですが、南伊豆町みちくさウルトラマラソンは、獲得標高差がすごい、初めてのウルトラマラソンということもあり、78kmにしました。

あと、南伊豆町みちくさウルトラマラソンは、エイド(補給食)がものすごく充実していると聞いて、走ることを決めました!(笑)

前日準備

湯の花観光交流館で受付を済ませたら、宿にチェックインし、明日に備えて準備します。

旅のお土産のような参加賞

南伊豆町みちくさウルトラマラソンの参加賞はご当地愛にあふれていますね。

南伊豆町名物

前日の夜ご飯は南伊豆名物の、「伊勢海老ラーメン」「アワビとサザエ丼」を食べました。

旅行気分で地元の名物を楽しめるのも、大会の楽しみの1つですね。

伊勢海老ラーメン
アワビとサザエ丼

相棒のリュックの中身はほとんど食べ物

大量の補給食

ウルトラマラソンはとにかく長く、こまめなエネルギー補給が大切。

エイドが充実している大会なので、補給食をたくさん持って走る必要はあまりないかと思いますが、ゆっくり走るランナーはエイドがなくなっている場合もあるので、私の場合はほぼ食べ物。笑

走るスピードも速く、身軽さを重視したい方は、もっと少ない装備ですし、自分が安心して走ることができる装備をしましょう。

ウルトラマラソンの朝は早い

78kmと100kmの部のスタートは朝5時です。

5時にスタートなのでスタート地点には朝4時すぎごろには会場に到着していました。

11月なので早朝冷えます。

スタート前の防寒対策もしっかりと。

長旅のはじまり

開会式、スタート前のエネルギー補給、準備運動も終え、いよいよスタートです。

南伊豆町の絶景

絶景を楽しみながら走れるというのも南伊豆町みちくさウルトラマラソンの魅力。

朝日と海がみれるマラソン大会、なかなかないですよね。

しばらく絶景を楽しみつつ、走りつづけます。

日本にもこんな絶景があったのかと感動するレベルの綺麗さ。

フルマラソンの距離までは楽しく

こまめにエイドもとりつつ、ジョギングペースで走っていたので第二関門の43.9km地点までは特にカラダの異変もなく楽しみながら走ってこれました。

しかしここからが試練です、、。

恐怖の警告

この手作り愛にあふれる警告看板のとおり、ここから激坂が続きます。

マラソンというよりもはや登山

マラソンというか、もはや登山というくらいの激坂です、、。

普段から登山はしていますが、42km超えてからのこの激坂は過酷でした。

諦めて登山する

公式パンフレットより撮影

この高低差、、、

最終的な獲得標高差はGarminでの計測2500mを超えていました。

これはやばい。と諦めてしばらく登山(歩く)することにしました。

軽やかに登っていくランナーさんたち、、、みなさんすごい、、、!

頭がおかしくなりそうになる

よく、ウルトラマラソン=頭おかしい なんていわれることがありますが、この過酷なコースでほんとに頭がおかしくなりそう、というかおかしくなりました。笑

(※個人差あります)

猿に遭遇する

長い長い道のりの途中、お猿さんに遭遇しました!

堂々と道の真ん中にいらっしゃったので、少しびっくりしましたが、野生の猿にも遭遇しちゃう大会、面白いですね。

充実のエイド

走ることよりも食べることが好きなので(笑)、常にエイドを楽しみに走っていました。

南伊豆町みちくさウルトラマラソンは、日本一のエイドの数ともいわれており、ご当地エイドが充実しています。

どれも美味しくいただきました。

後半戦は意地

最後の関門(56.5km)もなんとか無事に通過し、ここからゴールまではあと20km。

長いです。

アップダウンの連続で若干足の違和感もあり、様子をみながら走っていましたが、スピードをあげないと制限時間に間に合わなくなってきました、、、。

心身ともにボロボロ

残り8km地点。泣きそう。

今まで経験したことのない挑戦に、心身ともにボロボロでしたが

「ここまできて完走できないなんて絶対嫌だ」

その想いでひたすら、ゴールに向けて、足を動かしつづけました。

まわりのランナーさんと励まし合いながら、歩いて走って歩いて走って、、、。

さいごは笑顔でゴール

なんとかゴールまで戻ってくることができ、絶対泣く!と思っていたのですが、嬉しさと達成感が勝り、笑顔でゴール!

制限時間14時間15分の13時間半(ネットタイム)というギリギリのタイムでしたが、完走できてほんとうにほんとうによかった、、、。

早朝からスタートして、13時間半という長い長い道のりでした。

100kmも同じ制限時間なのですが、100km完走されたランナーさんほんとすごすぎです、、、尊敬!

完走メダルと伊勢海老の味噌汁

南伊豆町みちくさウルトラマラソンの完走メダルは、地元の陶芸家さん手作りメダル。

「あんたはエライ!」のコメントつき。

完走後のご褒美エイドは伊勢海老の味噌汁です。

ボロボロのカラダに染みる〜。

南伊豆町みちくさウルトラマラソン感想

想像していたよりもはるかに過酷なレースでした。

坂道が苦手なランナーにとっては、距離というよりも、高低差がほんとうにつらかったです。

しかし、

  • 南伊豆町の絶景
  • 南伊豆町のグルメ
  • 地元の方々のあたたかさ

という魅力あふれる素敵な大会でした。

ウルトラマラソンに向けての練習量

お気づきのとおり、私のランナーとしてのスペックは決して高くありません。

ウルトマラソンを走る前のマラソン経験はフルマラソン2回完走。

月間走行距離は、大会前の10月は191kmでした。

普段走る距離は5〜10kmであまりロング走をしないのですが、この191kmには、ウルトラマラソン前のロング走として50kmが含まれています。

大会前は、故障しないように長い距離を走るのを控えていました。

あくまでも個人差がありますが、参考にしてみてください。

楽しむことが大切

体力や走力ももちろん大切ですが、やはりいかに「楽しめるか」が大切。

途中、頭がおかしくなるくらいつらかったですが(笑)、せっかくの大会、楽しめないと意味がありません。

つらいと思うとカラダも動かなくなってしまうので、アドレナリンを出しながら楽しんで走りましょう。

しかし、予期せぬ体調不良ももちろんあります。

自分のカラダが第一なので、無理だと思ったら諦める勇気も必要です。

ウルトラマラソン完走後

沼津で食べた海鮮ひつまぶし

ウルトラマラソンを走ったら、次の日はカラダ動かなくなるんじゃないかと思っていましたが、筋肉痛も意外となく、翌日は静岡観光を楽しめるくらい元気でした。

しかし!筋肉痛よりも厄介なことに、両足の指の爪が剥がれていました、、、。

ワセリンを塗っただけでは対策になってなかったようです。

これにより数日は不便な日が続きましたが、その他は特に異変もなく、しばらく完走の余韻に浸りつつ、自分をとことん甘やかしました。

楽しみ方は自分次第

とにかくタイムを重視して走る人、エイドを楽しみに走る人、いけるとこまで挑戦してみる人、ウルトラマラソンの楽しみ方は人それぞれです。

フルマラソンよりも長い距離を、自分なりに工夫して楽しめるのが、ウルトラマラソンのよさだと思います。

ウルトラランナーというのはまだまだ畏れ多い身ですが、いつかは100km完走も視野にいれつつ、マイペースに頑張ります。

ウルトラマラソンに少しでも興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

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